コアライトD4|免許不要の電動モビリティーシニアカート特定小型原付を徹底比較。免許返納後の移動手段はどちらが良いの?

1. 法的な扱いは?

今回は、近頃よく見かけるようになった「シニアカー」と「特定小型原動機付自転車」、この二つの乗り物を徹底比較します。見た目は少し似ているかもしれませんが、実は、法律上の扱いは全くの別物なんです。
シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。
シニアカー

こちらは道路交通法上、「原動機付の車いす」として扱われ、区分はなんと「歩行者」になります。つまり、法律上は歩いている人と同じということ。だからこそ、歩道を通行できるのですね。

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特定小型原付

その名の通り「特定小型原動機付自転車」という車両の一種です。自転車やバイクと同じ「車両」の仲間ということになります。この根本的な違いが、これからご説明する免許や走行場所、ルールなど、あらゆる点に影響してきます。

2. 免許は必要?

次に気になるのは運転免許についてではないでしょうか。「どちらも手軽に乗れそうだけど、免許はいるの?」という疑問にお答えします。結論から言うと、シニアカーも特定小型原付も、どちらも運転免許は必要ありません。これは大きな魅力ですよね。また、免許が要らない手軽さは共通ですが、乗れる人には違いがある、という点を覚えておきましょう。
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先ほどご説明した通り「歩行者」扱いのため、運転免許は一切不要です。そのため、免許を返納された方でも、これまで運転経験がない方でも、安心してご利用いただけます。

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新しいルールの下で運転免許が不要になりました。ただし、こちらは誰でも乗れるわけではなく、次の項目でご説明する年齢制限がありますので注意が必要です。

3. 年齢制限は?

運転免許が不要な二つの乗り物ですが、「誰でも乗れるのか」というと、ここには明確な違いがあります。
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年齢制限がありません。法律上は、小さなお子さんからご高齢の方まで、どなたでも利用することが可能です。もちろん、安全に操作できる判断力や身体能力は必要ですが、年齢で区切られることがないのは、幅広い方にとっての安心材料になりますね。

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「16歳以上」という厳しい年齢制限が設けられています。これは法律で定められており、16歳未満の人が運転することは固く禁止されています。もし違反した場合は罰則の対象となりますので、絶対に守らなければなりません。ご家族で利用を考える際などは、特に注意が必要なポイントです。

4. どこを走るの?

毎日の移動で最も重要な「どこを走るのか」。このルールも、二つの乗り物では大きく異なります。
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歩行者扱いであるシニアカーが走行する場所は、原則として「歩道」です。いつも歩いているのと同じ感覚で、安全に移動できるのが最大の特長です。もし歩道がない道路の場合は、歩行者と同じように、道路の右側の端を通行することになります。

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車両である特定小型原付は、原則として「車道の最も左側の車線」を走らなければなりません。自転車と同じような場所を走るとイメージすると分かりやすいでしょう。ただし特例として、最高速度を時速6キロに切り替え、緑色のランプを点滅させるモードにすれば、特定の標識がある歩道に限って走行することも可能です。コアライトD4は特例モードはありません。

5. スピードはどのくらい?

乗り心地や利便性に関わるスピードにも、はっきりとした違いがあります。
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シニアカーの最高速度は、法律で時速6キロメートルと定められています。これは、人の早歩きとほぼ同じくらいのスピードです。速さを求める乗り物ではなく、あくまで安全に、そして安心して移動することを最優先に設計されています。周りの景色を楽しみながら、ゆったりと移動したい方にぴったりの速度設定と言えるでしょう。

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特定小型原付の最高速度は、車道を走る場合で時速20キロメートルです。一般的な自転車よりも速く、スピーディーな移動が可能です。通勤や少し離れた場所への買い物など、時間を有効に使いたい場合に便利ですね。なお、特例として歩道を走るモードでは、安全のためシニアカーと同じ時速6キロに速度が制限されます。

6. ヘルメットは必要?

安全のための備えであるヘルメット。こちらの着用ルールについても見ていきましょう。
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こちらは歩行者扱いのため、法律上のヘルメット着用義務はありません。ヘルメットを被らずに乗ることができます。とはいえ、ご自身の安全のために帽子をかぶるなど、頭部を守る意識を持つことは大切です。

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ヘルメットの着用は「努力義務」とされています。法律で「必ず被りなさい」と強制されているわけではありませんが、安全のために着用することが強く推奨されています。時速20キロで車道を走ることを考えると、万が一の転倒や事故から命を守るために、ヘルメットは非常に重要な装備です。安全に楽しむためにも、着用を習慣づけることをお勧めします。

7. ナンバープレートは必要?

購入してから乗り始めるまでの手続きにも違いがあります。それがナンバープレートの有無です。
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歩行者扱いの「車いす」という位置づけのため、ナンバープレートは必要ありません。市役所などでの登録手続きも一切不要です。つまり、お店で購入したり、レンタルしたりしたその日から、すぐに乗り始めることができる手軽さがあります。

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車両であるためナンバープレートの取得と取り付けが法律で義務付けられています。お住まいの市区町村の役所で登録手続きを行い、交付されたナンバープレートを車体の見やすい位置にしっかりと取り付ける必要があります。この手続きを済ませないと、公道を走ることはできませんのでご注意ください。

8. 保険や税金は?

乗り物を維持していく上で気になるのが、保険や税金といったランニングコストです。ここにも大きな違いがあります。
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ナンバー登録が不要なため、軽自動車税はかかりません。非課税です。また、バイクのように法律で加入が義務付けられている自賠責保険も不要です。購入後の維持費をかなり抑えられるのは大きなメリットですね。ただし、万が一の事故に備えて、個人賠償責任保険などの任意保険に加入しておくことを強くお勧めします。

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必ず「自賠責保険」に加入する義務があります。この保険に入らないと公道を走れません。さらに、毎年「軽自動車税」が課税されます。金額は年額2,000円です。購入費用だけでなく、こうした維持費がかかることも覚えておきましょう。

9. 守るべき交通ルールは?

安全な移動のために最も大切な、交通ルールの違いについてです。信号や交差点での曲がり方など、日々の運転で必ず守るべきことを確認しましょう。
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歩行者として扱われるため、従うべきは「歩行者用のルール」です。横断歩道を渡るときは、人の形をした歩行者用の信号が青になるのを待ちます。普段歩いているときと全く同じ感覚で信号を守ればよいので、非常に分かりやすいですね。

シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

「車両用のルール」に従います。進行方向は自動車と同じで、赤・黄・青の車両用信号を守らなければなりません。また、交差点を右折する際には、原則として「二段階右折」が必要です。これは、一度交差点の向こう側まで直進し、そこで向きを変えてから進む方法です。こうした車両特有のルールをしっかり理解しておく必要があります。

10. 車体の特徴は?

乗り心地や使い勝手を左右する車体そのものの特徴を比べてみましょう。設計の思想が全く異なっていることが分かります。
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何よりも「安定性」を重視して作られています。多くは4輪、または安定性の高い3輪構造で、転倒のリスクが極めて低くなっています。また、体をしっかりと支える大きな椅子にゆったりと座るタイプで、長時間の移動でも疲れにくいのが特長です。お買い物に便利な大型バスケットが付いているモデルが多いのも嬉しいポイントですね。

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「機動性」を重視した設計です。主流は立って乗る2輪タイプで、車体もスリム。小回りが利き、街中をスイスイと移動できます。また、折りたたみが可能なモデルも多く、玄関先にコンパクトに収納したり、車に積んで出かけたりと、アクティブな使い方ができるのも魅力です。

11.坂道での安全性

平坦の道ではそれほど問題になりませんが、いざ坂道となるとちょっと事情が変わってきます。車輪のついた乗物は全体的に言えることですが、低いところへ移動しようとする性質があります。この時向きによっては重心が大きく損なわれる場合がありとても危険な状況になりがちです。
シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

 * アクセルレバー操作: スロットルレバーを握ると走り出し、手を離すと自動的に電磁ブレーキが作動して停止します。
* 停止時の安定性: 平地でも坂道でも、スロットルレバーから手を離せば電磁ブレーキが作動するため、自動的に完全に停止し、後退することはありません。
* 安心度合い: 意図しない動きを防止する機能が組み込まれているため、特に坂道での停車時に勝手に後退することがなく、安心して利用できます。

シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

 * アクセル・ブレーキ操作: オートバイやスクーターと同じように、スロットルを回して加速し、ブレーキレバーを握って停止します。
* 停止時の安定性: ブレーキをかけなければ、動き始めます。
* 安心度合い: 運転者が意識的にブレーキ操作を行う必要がありますが、慣れればスムーズな加減速が可能です。ただし、シニアカーのように手を離せば自動で停止する機能ではないため、常にブレーキを意識して操作する必要があります。

シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

上と同じ

シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

 * アクセル・ブレーキ操作: オートバイやスクーターと同じように、スロットルを回して加速し、ブレーキレバーを握って停止します。
* 停止時の安定性: 一度停止すると、電磁ブレーキが作動し、ブレーキから手を放しても急にさがりだすことはありません。コアライトの電磁ブレーキは体感的ですが前進20%、後進80%程度の力で動きを止めています。
* 安心度合い: 坂道発進での停車時には大きな助けになります。

12.値段の違い

やはりコストという意味で、購入費用は一番重要ですが、シニアカート特定小型原付では価格の差はさほど大きくありません。
シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

新車で30万円から50万円となっています。
但し、介護保険制度により、介護認定を受けている方は月々数千円でレンタルすることができます。

シニアカーvs特定小型原付を徹底比較|あなたはシニアカート特定小型原付(電動バイク)コアライトD4のどちらが向いているのか調べてみよう。

3輪の場合は15万から30万円台で、4輪の場合は30万円から40万円台が主流です。

まとめ

さて、これまで様々な違いを見てきましたが、あなたに合うのはどちらのタイプでしょうか。
まず、「シニアカー」がおすすめなのは、ご高齢の方や、長距離の歩行に不安を感じ始めた方。安全と安心を第一に、歩行の補助として使いたい方に最適です。免許を返納された後の、近所のスーパーや病院への「生活の足」としても大活躍します。歩行者と同じ感覚で、安心して移動したいと考えるなら、シニアカーがぴったりです。
一方、「特定小型原付」がおすすめなのは、16歳以上の方で、自転車よりも楽に、シニアカーよりスタイリッシュで早い移動手段を探している方です。通院・買い物のファースト/ラストワンマイルを快適にしたり、新しい乗り物で街乗りやレジャーを楽しんだりと、アクティブに行動範囲を広げたい方に最適です。交通ルールをしっかり守って、スマートに移動を楽しみたい方は、特定小型原付を選ぶと良いでしょう。
どちらも、あなたの生活をより豊かにしてくれる素晴らしい乗り物です。ご自身の目的やライフスタイルに合った一台を、ぜひ見つけてください。 

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特定小型原付 コアライトD4:免許不要で安心!初心者向け徹底解説レポート

このレポートは、特定小型原動機付自転車という新しいカテゴリーの乗り物であるコアライトD4について、その基本情報から優れた機能、最適な利用者層、安全な利用方法、そして購入後のサポートまで、初めての方にも分かりやすく解説することを目的としています。

コアライトD4は、2025年2月1日にトライクスジェイピー合同会社から発売された、特定小型原動機付自転車に分類される4輪の電動モビリティです。この車両は、2023年7月に施行された改正道路交通法によって新設された「特定小型原動機付自転車」という区分に属します。そのため、特定の条件を満たせば運転免許が不要となり、16歳以上であれば誰でも乗ることが可能です。

コアライトD4の最大の特徴は、その大柄なスタイルと重量(車両総重量118kg)にあります。これにより、従来の軽量な特定小型原動機付自転車とは一線を画す「信頼と安心」を提供するとされています。この車両は、個人利用に留まらず、ビジネス用途でも活躍できるキャパシティを持ち合わせています。

この製品が市場に投入された背景には、日本の高齢化社会における移動手段の確保という大きな課題があります。運転免許を返納した高齢者の方々にとって、従来のシニアカーは最高時速6kmと速度が遅く、行動範囲が限られるという制約がありました。また、電動自転車は漕ぐ労力が必要であり、二輪の電動キックボードでは安定性に不安を感じる方も少なくありません。コアライトD4は、免許が不要でありながら、最高時速20kmの速度と4輪ならではの安定性を両立することで、これらの移動手段の間の空白を埋める「次世代型モビリティ」として位置づけられています。これは、単なる移動手段を提供するだけでなく、高齢者の社会参加や生活の質の維持に貢献するという、より深い目的を持って開発されたことを示唆しています。特に「信頼と安心の車両」という表現は、この層が最も重視する安全性と快適性という価値観に直接訴えかけるものであり、単なる性能競争ではない、製品の信頼性とブランドイメージを高める戦略的なアプローチがうかがえます。

四輪・三輪の特定小型原付(電動バイク)販売 トライクスジェイピー|免許不要で乗れる高齢者向け電動モビリティ

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